強迫性障害改善編⑤ 曝露反応妨害法をやってみたよ

結局の低頻度更新のぴーすけです ^_^;
やっぱり仕事が忙しくなってくると厳しいですね。

さて前々回、前回と強迫性障害の性質的な話を書きましたが、
今回は実際に曝露反応妨害法をやってみた話を。

まずは不安階層表を書きました。
これが曝露反応妨害法をどう進めていくかの指針になります。

不安階層表書く

不安階層表とは、自身の不安・苦痛の度合いを0〜100で数値化して
大きい方から順に並べたものです。
僕の不潔恐怖の不安階層表は次のような感じでした。

不安階層表

進め方は前々回の記事で紹介した本“強迫性障害を自宅で治そう!”を参考にしました。
不安度50くらいの状況から曝露反応妨害法を始めて、
曝露した際に感じる不安が十分に下がったら、より不安の強い状況に取り組むといった進め方です。

僕の場合50は“エレベータのボタンを触る”でしたが、
ずっとエレベータに乗ってボタンに触り続けているのは不審者感がスゴイ気がしたので
(事前にお店の人に言っておけばトラブルにはならないとは思いますが)
60の“スーパの入り口のドアノブを触る”から始めました。

スーパーのドアノブをさわる

複数のドアがある入り口の端っこの方で15分くらいドアノブを触り続けました。
が、やらかしてしまっていたんですよね・・・
前回の記事でも書いたのですが、強迫行為(除菌ティッシュで拭く)の衝動を抑えたいがために
大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせながら、大丈夫な理由を思い浮かべていました。
“手に濡れた感覚がないから大丈夫”とか。

結局自然に不安感が下がるっていう感覚はわかっていませんでした。

その後、聖域をなくすように触った後の手で家中を触れて周りました。

家中触る

その時も大丈夫な理由を考え続けながら触っていました。

そんな感じだったので、
不安が込み上げる→大丈夫な理由で打ち消す→ほんとに大丈夫?で不安になる
のループにハマって頭がぐるぐるしてしまい
夜眠れなくなって体調も崩してしまいました。
(翌日は会社を休みました。)

不調

この時は、こんなんでほんとに良くなるの!?って思いましたね。

ただ実際に良くなっている人はいるわけなので自分のやり方が何かが間違っていると。
というわけで主治医に相談したり、本をもう一回読み直して次の2点に気をつけて再度トライしました。

1.大丈夫な理由を理屈で追い求めない。ひたすら不安になる。
2.不安が最初の半分以下になるまで曝露を続ける。

再トライでは25分くらい触り続けました。
すると次のような反応を感じることができたんですね。

不安下がる

その後、家に汚れを広める際に不安レベルが一時的に上がったのですが、
それも次第に低減していく感覚を感じることができました。
驚きでしたね!

日にちを置いて、再度ドアノブ曝露をしましたがその際には当初の不安を感じなかったので
次のステップのトイレのドアノブ曝露に進みました。

以降は一旦感覚を掴んだので比較的スムーズに行きました。
といっても曝露のストレスは当然ありましたが。

最終的には不安レベル90の便座を触るまでクリアしました。
が、それを家中に広めるのと、不安度100の便器の内側を触るはそもそもやる気になれませんでした。
病気の性質的にはやったほうが絶対改善するのですが、
日常生活で基本的にやらない事をやるっていうのはかなり抵抗が大きかったです。
この辺が一人で曝露反応妨害法をやる上での難しいところかもしれません。

とは言いつつも、除菌ティッシュの使用量が万超えから3000円になったので大幅改善です!
外出も気兼ねなくできるようになりました。

できることが増えた

できることが増えるっていうのはやっぱり嬉しいです!

こんな感じで改善して今に至ります。

前述の通り、最終段階まで曝露できていないので症状はさっぱりなくなった訳では無いですが
現在の生活の質で満足しているの今のところ不安度100の曝露はするつもりはありません。
この辺は各々の判断によるところだと思いますが、ただ本来はやり切っちゃったほうが良いと思います。
前著の”強迫性障害を自宅で治そう!”でも
「もっとも強い苦痛を引き起こす状況と向き合わなければ、実践で得たほかの成果を失う可能性が高まります。」
と書いてあります。
可能ならば先生や心理士さん立ち会いの元やっていく方が理想的だとおもます。

今回の記事は主に一人で暴露反応妨害法をやって、そこそこ改善した1ケースと思ってもらえれば良いかと。

それでは。



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強迫性障害

Posted by ぴーすけ